April 20, 2010

飛行機&Brompton 2009冬 その3

さて2010年もとっくに1/3過ぎてしまいましたが、これ以上忘れないうちに「飛行機&Brompton 2009冬」のBrompton部分を書いてしまいますね。

宮古島3日目。
ようやくまとまった晴れになりそうなので、1人別行動で走りに行くことにしました。島の南東端、東平安名崎(ひがしへんなざき)まで車で送ってもらいます。
そこから海沿いをずっと、体力が持てば来間島(くりまじま)まで。

晴れたのはいいけど風が強い!!東平安名崎は本当に断崖絶壁で、ちょっと身の危険を感じました。
もちろん走るのは海から少し入った普通の車道です。

ついにmyブロが初沖縄の土を踏みました。青い空、揺れるアダンの木、まっすぐに延びる道。くーっ、たまりません。ちょっと坂が予想よりきついのには気づかないフリをして、出発です。

この気持ちよい風景の中ではペース配分なんて言葉はぶっ飛びます。わーーーっ、とテンションmaxで走る、走る。

上り坂でも笑う、下り坂はもっと笑う。我ながらネジ1本外れてしまったかのような浮かれぶりです。

白とグレイの雲がぐんぐん流れていきます。いかにも一雨きそうな空模様。
一応レインコートは持っているけれど、大降りになっても雨宿りのできそうなところは見当たりません。
ひたすら、道、さとうきび畑、アダンの木。海はもう見えない。

友人の「島では降っても長続きしないから」という言葉を信じて走ります。

あ、風車だ!
さとうきび畑の向こうに、白い羽根が光っています。きれい。風の強いところなんだなあ、と改めて思いながら通り過ぎました。

下りは楽勝、楽勝。
Twitterに実況なんて投げながら。
さて次は…?

うわあぃ。がっつり上り坂だ—い。
写真でみるとがっつり感に欠けますが、これがなかなかどうして。ま、運動不足なだけじゃんと言われればそれまでなのですが、超ノーマル・オリジナルなままのブロの3段ギアでは正直しんどい。

結局降りて押して上がる私を、白い車が心配そうに追い抜いていきます。さっきから見かけるのは、道路工事のトラックや畑に向かう車だけ。観光客の姿はゼロ。

ブロはぱっと見サイクリングに見えないので、心配して下さる方が多いです。
意地で(?)笑顔で見送ります。

頂上にさしかかった頃、ぱらぱらっと音を立てて雨が降ってきました。
道の両側は深い緑。とたんに立ち上る土の香り。アダンのオレンジの実がちぎれそうに揺れています。寒い。

レインコートを着ようか、どこかで雨宿りしようか…?いや、両脇山だし。

あーもう海で泳いだと思えば、と開き直り、そのまま登り続けます。

雨が目に入り、視界がぼやけます。えーと、私なにやってんだっけ?とちょっと思い始めた頃。

よっしゃ、下り坂だ!
急に元気になってブロに飛び乗り、ひゅーーーーん、と擬音がつきそうな勢いで下っていきます。

雨も小降りになってきたところへ、視界がぱーっと開けてまた海が見えました。

海だ!海だ!ここ数日散々見慣れていたはずの海が妙に懐かしく思えます。
鉛色の空の下、くすんではいるけれどどこまでも海。水平線と空のグレイのコントラストが綺麗です。

やっぱり海はいいなあ。海の上をブロで走れたらいいのに、などとアホみたいなことを考えながら、走り続けます。

手元のiPhoneによると、まだ1/3くらいしか来ていません。
(あ、山越え以外ではほとんど電波入ってました。ほっ)
本当に来間島まで行けるのか?

続く…。

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