June 24, 2010

飛行機&Brompton 2009冬 その6

myブロンプトンにはサイクルコンピューターがついていません。
なんとなくブロと走るのんびり気分に、速度や距離は似合わない気がして。

そんなこんなで後から測ってみたら、あの角を左に曲がってから来間島への橋まで、なんと3.5kmもあったのでした。
途中一本道なはずなのに迷いそうになったり、というのはもう置いといて。

ついに!辿り着きました。来間大橋です!  
             

向こうにひらたく横たわっているのが来間島。
来間大橋は宮古島と来間島をつなぐ、1.7kmもあるまーっすぐな橋なのです。
もちろん両側は海!見渡す限り海!
ぐるーーっと見渡してみましょうか。



これこれ、この景色!サイコー!
初日に車で通った時から「ここをチャリで走りたいっ」と思ってたのです。
よっしゃー、行きますよ!

一歩踏み出して、そのあまりのまっすぐ加減に思わず立ち止まります。
途中でぐっと高くなっているのが見えるでしょうか?まずはあそこまで!ひゃっほーい。


車道のど真ん中を走れたら気持ちいいだろなーと思いつつ、
もちろん大人しく歩道を走るのですが。

さすが両側が海、遮る物が全くないので、か、風が強い。
車道に転げ落ちそうになるくらい。車はばんばん飛ばしてくる。けっこう怖い。

橋はどんどん高くなります。
海が透き通ってる!青い!キレイ〜!!


ちょっと息を切らせながら、真ん中の一番高いところまで来ました。この眺め!


あー。来てよかった。良いタイミングで晴れてほんとによかった。
海が青いなあ。空が青いなあ。うっとり。さっきからそれしか考えられない。
ずーっとここにいたいなあ。


でも…風が強すぎる!
潮風は体力を奪うと知ってはいたけど、こんなにぐったりするものとは。

名残惜しいですが走り出します。ここからは下るだけ。

来間島に渡ったら展望台まで行こうと思っていたのに、これは無理かも。
もう15時半だし。
でもここを走れただけでもいいや。myブロンプトン史上1,2を争う最高のコースです。

そしてついに!
渡り切りました!


ほんとに気持ちのいいポタリングでした。
このルートを考えてくれた友人に心から感謝!

そしてついに来たぞ来間島。
…に足を踏み入れたまでは良かったのですが、すぐまた目の前に現れたすごい坂の前にあえなく沈没。

くるっと引き返して橋を渡り(風が強すぎて体力を奪われすぎて、景色を見る余裕もなし)、絶妙なタイミングでピックアップに来てくれた車に倒れ込んだのでした。これも大感謝。

めちゃめちゃ楽しかった!いつかまた行くぞ宮古島!!

*今回走ったコースはこちら。



*次回ようやくBrompton Japanese Championshipネタいきます。長かった…。

飛行機&Brompton 2009冬 その5

さてシギラベイCCに別れを告げ、来間島を目指してまた走り始めます。

と、荷物も持たずに散策中の人々とすれ違いました。
また1組。あっまた。さっきまで車しか見かけなかったのでちょっと不思議な気分です。
ゴルフ場に徒歩で行く人がいるとか?などと思っていると。


うえのドイツ文化村。上野…とドイツ??
どうしても「アメ横でオクトーバーフェストをやってる図」とかしか思い浮かびません。

後から調べたところ「明治時代に宮国の住民がドイツの難破船を救助したゆかりの地に建つテーマパーク」とのことでした。くわしくはこちら

平日ですが人の姿がちらほら見えます。女性のグループ連れが多いようです。

ビール飲みたいな〜と思いながら通り過ぎ、ぽてぽて走っていくと。
ん、なんか畑が増えてきた。あっ。


まーたー坂かー…。

ギアを一番軽くして、ゆっくりゆっくり上っていきます。さすがに少し疲れた。飲み物も切らしちゃったし。

太陽は雲の向こうに隠れてるくせに、腕をじりじり焼きます。
さっきまでの賑やかな気配はもう遠く、どこまでも道、と、自分だけ。

ふいに雲が切れて辺りが明るくなりました。ふと顔をあげると。


ざわーーーーっ…

見渡す限りのさとうきび畑。
ああ、本当にざわわと風が渡っていくんだ、と森山良子さんの名曲を思い出しました。
自分の足元の地面と、幼い頃から本で読んだり映像で見たり話に聞いていた沖縄が、ふっと一致した瞬間。

私にとっての沖縄は、青い海でも青い空でも美味しい食べ物でもなく、さとうきび畑、でした。奄美でも見たはずなのに。不思議。

さあしんみりしないで走り続けますよ。来間島はまだかー。
iPhoneのMapsを見るも、イマイチ距離感がつかめない。全行程の2/3はとっくに過ぎてるはずなのに。

と、広い歩道のある立派な道に出ました。アダンの葉がすごい勢いで揺れています。


久しぶりの真っ平らな道。走りやすい。調子に乗って飛ばしていくと。
出た!


よっしゃ来間島曲がり角きたー!
あの夢のように美しい景色の橋までもうすぐです!

…と思ったのに…。


市立の広い体育館で耳の欠けちゃったしーさーさんに会ったり…、


ここは北海道か!?というやたら広大な畑に遭遇したり…。

あれ?曲がったらすぐじゃないの?あれ??

つづく。

(次回で本当に終わります。終えます。)

April 27, 2010

飛行機&Brompton 2009冬 その4

わーーーっ、と坂道を下ってテンションと元気が回復したのも束の間。

…また上り坂だ…。

いやまあ、坂と言っても、普通のロードレーサーとか、クロスバイクだったら目をつぶってても通り過ぎちゃうくらいのやつですよ。奄美大島の清水からヤドリ浜まで行った時みたいな、泣く子も黙る峠道とは違いますよ。

でも…ブロの3段ギアにはつらい…。Inter8にしとくんだったー!!
(そのかわり重くなることは忘れてます)

つい足下ばかり見ながら登り続けること数分。ふと気配に目を上げると。


サトウキビ畑にひゅんひゅんとスプリンクラーが回っています。
思わず寄っていくと、強い風にあおられてしぶきがさーっとかかりました。いい気持ち。

12月半ばなのに水が気持ちいいなんてなー。
島だなぁ。お休みだなぁ。ありがたいなぁ。

とふと自分の今の幸せさをかみしめてみたり。

よっしゃ−、もうひとがんばり!とこぎ続けて(いや、半分くらいは降りて押した。文章は正確に)、次に出会ったのは…。


ヤギさん!!

…前後左右上下、誰もいない。ただただ道と、濃い緑と。急にのぞいたキラキラの青空の下、ヤギは黙々と草を食べている。この広い世界にヤギさんとふたりっきり。

えーと…あなたはどこから来たんでしょうね…というか、何をやって…いや、お食事中なのは分かるんですが…。
この道走ってきてもほとんど人にあわなかったし、家もそんなに見なかったし、超out of nowhereな…(chorocoは混乱すると受験英語を思い出すことがあります)

ん?
ヤギの向かって右側に、細い道が。そして看板。…ここを曲がるとコーヒー屋さん?
峠道にしか見えないが…。あ、ヤギさんの名前が書いてある!

とりあえずこのお方の写真をTwitterに投げる。と、あっという間に「あ、そのヤギさんは○○さんですね〜」とのコメントが!(元Tweetを探したのですが見つからない)
どうもコーヒー屋さんの看板ヤギさんらしい(うろおぼえ)。

Twitterすげえ…。
やっぱりiPhoneとBromptonがあれば、どこまでも行けるわ。
と感動した瞬間でした。あ、あと電波(笑)

○○さんに別れを告げ、また元気になって走り出します。

確かそろそろ左手にシギラベイCCというゴルフ場があるはず。そこを曲がれば右手にゴルフ場、左手に海を見ながら走れるようなのです。

iPhoneで地図を確かめるのですが、明るいところではよく見えない。曲がるチャンスは2度、敷地の端と、真ん中を抜ける道。どうも最初の角は見落としたようです。
えーと。

お、これだ!


ゴルフ場の真ん中を抜ける細い道、遠くに海!
しかも下り坂!わーい!

木立が切れて爽やかな淡いグリーンの芝生が見えました。南国の濃い緑ばかりを見てきた目にはちょっと新鮮。
ゴルフには全然興味ないし、自然を整形した感じが正直好きではないのだけど(ゴルフ好きの方すみません)、これはキレイです。

プレイする人の姿はまばら。のんびりと走っていくと、低い石垣に赤い花。うわー「ザ・南国」だ〜。


ほわあ。ブロを停め、ちょっとお茶なんか飲んだり。
あーのんびり〜。きれい〜。あー。

道はあと半分くらい。

April 20, 2010

飛行機&Brompton 2009冬 その3

さて2010年もとっくに1/3過ぎてしまいましたが、これ以上忘れないうちに「飛行機&Brompton 2009冬」のBrompton部分を書いてしまいますね。

宮古島3日目。
ようやくまとまった晴れになりそうなので、1人別行動で走りに行くことにしました。島の南東端、東平安名崎(ひがしへんなざき)まで車で送ってもらいます。
そこから海沿いをずっと、体力が持てば来間島(くりまじま)まで。

晴れたのはいいけど風が強い!!東平安名崎は本当に断崖絶壁で、ちょっと身の危険を感じました。
もちろん走るのは海から少し入った普通の車道です。

ついにmyブロが初沖縄の土を踏みました。青い空、揺れるアダンの木、まっすぐに延びる道。くーっ、たまりません。ちょっと坂が予想よりきついのには気づかないフリをして、出発です。

この気持ちよい風景の中ではペース配分なんて言葉はぶっ飛びます。わーーーっ、とテンションmaxで走る、走る。

上り坂でも笑う、下り坂はもっと笑う。我ながらネジ1本外れてしまったかのような浮かれぶりです。

白とグレイの雲がぐんぐん流れていきます。いかにも一雨きそうな空模様。
一応レインコートは持っているけれど、大降りになっても雨宿りのできそうなところは見当たりません。
ひたすら、道、さとうきび畑、アダンの木。海はもう見えない。

友人の「島では降っても長続きしないから」という言葉を信じて走ります。

あ、風車だ!
さとうきび畑の向こうに、白い羽根が光っています。きれい。風の強いところなんだなあ、と改めて思いながら通り過ぎました。

下りは楽勝、楽勝。
Twitterに実況なんて投げながら。
さて次は…?

うわあぃ。がっつり上り坂だ—い。
写真でみるとがっつり感に欠けますが、これがなかなかどうして。ま、運動不足なだけじゃんと言われればそれまでなのですが、超ノーマル・オリジナルなままのブロの3段ギアでは正直しんどい。

結局降りて押して上がる私を、白い車が心配そうに追い抜いていきます。さっきから見かけるのは、道路工事のトラックや畑に向かう車だけ。観光客の姿はゼロ。

ブロはぱっと見サイクリングに見えないので、心配して下さる方が多いです。
意地で(?)笑顔で見送ります。

頂上にさしかかった頃、ぱらぱらっと音を立てて雨が降ってきました。
道の両側は深い緑。とたんに立ち上る土の香り。アダンのオレンジの実がちぎれそうに揺れています。寒い。

レインコートを着ようか、どこかで雨宿りしようか…?いや、両脇山だし。

あーもう海で泳いだと思えば、と開き直り、そのまま登り続けます。

雨が目に入り、視界がぼやけます。えーと、私なにやってんだっけ?とちょっと思い始めた頃。

よっしゃ、下り坂だ!
急に元気になってブロに飛び乗り、ひゅーーーーん、と擬音がつきそうな勢いで下っていきます。

雨も小降りになってきたところへ、視界がぱーっと開けてまた海が見えました。

海だ!海だ!ここ数日散々見慣れていたはずの海が妙に懐かしく思えます。
鉛色の空の下、くすんではいるけれどどこまでも海。水平線と空のグレイのコントラストが綺麗です。

やっぱり海はいいなあ。海の上をブロで走れたらいいのに、などとアホみたいなことを考えながら、走り続けます。

手元のiPhoneによると、まだ1/3くらいしか来ていません。
(あ、山越え以外ではほとんど電波入ってました。ほっ)
本当に来間島まで行けるのか?

続く…。

December 25, 2009

飛行機&Brompton 2009冬 その2

飛行機はなんと2階建て。まだこんなの飛ばしてたんですね。燃費悪そう…。とか言いつつ乗り物好きなchorocoはミーハーにも2階に乗ってみます。

天井が若干低い感じがしますが、座席の脇の荷物収納が便利です。
さすが平日、ガラガラで横にも前にも誰もいません。これだけ空いてればブロもゆったり積まれてるかなあ、などと思っている間に離陸。

ベルトサインが消えたところでAirplaneモードにしておいたiPhoneを起こします。雲の多い窓の外を眺めていたら、おっ富士山。
ほんとに頭を雲の上に出してるよー。

そして飛行機は本州を離れ、ひたすら海の上を飛び続けます。結構遠いんだなあ、沖縄。曇ってるけど走れる日はあるかなあ。

那覇ではロビーの椅子に腰を下ろしたと思ったらすぐ搭乗案内。ブロは無事積み直されたんでしょうか。

那覇から宮古島まではあっという間。乗客が少なかったせいか、荷物もあっという間に出てきました。ドンキ3,900円も無事流れてきました。あとはブロンプトン。

いた!ちゃんとペットや釣り竿と一緒にカウンターに運ばれてきました。

写真は前回の奄美旅行の時に羽田で出てきた様子ですが、この同じコンテナに入れられて無事到着。

よかったー。これでこの旅はもう終わったも同然です。

…ん?これじゃ「飛行機&Brompton」の「飛行機」部分しか終わってないじゃないかって?…あっそうか。

持ってきたからには乗らないと。そうでした。でも今回は海を見てぼーっとするというのとシュノーケリングがメインだからなあ…ブロの出番、あるかなあ…。

と大変やる気のないご主人様に連れられて、ブロは宮古島の土を踏めるのか?

以下次号。

飛行機&Brompton 2009冬

前回「無事my bromptonは飛行機に乗れるのか!?」とか書いて、早5ヶ月…。すみません…。

しばらく経ったら詳細を忘れちゃって書けなかったんですよね。メモくらい取っとけって感じですね。さあ困った。

と思ったら、今度は宮古島に行く機会がありました(笑)
仕切り直しでまた出かけるところから始めましょう。

「飛行機&Brompton 2009冬」スタート!

早朝5時半。まずは自宅から最寄り駅に向かいます。
今回は一人旅(現地で友人と合流)なのと、荷物を持って自走する場面がほとんどないので(自宅から駅はチャリで5分強)、キャスター付き小さい旅行カバンをチョイス。ブロに乗り、右手でハンドル左手でカバン。いざ出発!が…。

はーしーりーにーくーいー。

10年近く前の出張の時、必要に迫られてドンキで買った3,900円のカバン。タイヤがいい加減に出来てて、まっすぐ転がらない!
がらがらがら。立派な音だけがまだ薄暗い住宅地に響き渡る。いやーん。

仕方なく、持ちました。左手でカバンを持ち上げてそのまま走る!
背中には機内持ちこみ用のバッグ、右肩にはMacを入れた布袋。どうみてもザ・遅すぎる自分探しの旅、もしくは家出。
途中交番の前を通る時なんて言い訳しようかとまで考えながら、夜明けの街をがちゃがちゃヘンなシルエットがひたすら走る。

息を切らせながらアーケードまでたどり着き「ひょっとしてこの材質なら転がるのでは…」と試しにカバンをおろしてみたら。おお、ちゃんと併走してくれるじゃないですか。
後は駅まで一直線。楽勝〜。

教訓:アスファルトの上でブロで物を引っ張って走るのはやめた方がいい。

さて駅に着きました。ここから羽田まではバスで一本。前回電車移動で苦労したので、多少羽田で時間が余ることになってもバスの方がよかろうと。

並んでいる人々の後ろにブロですーっと近づきます。なんだなんだという気配。停めます。たたみます。

出張らしいビジネスマンの方々や、里帰りらしい外国人のご夫婦の視線がびしばし来ます。そうだよなあ、なんじゃこれって感じだよなあ、と思いながら梱包完了。
まだ暗いです。

さて乗り込みます。荷物は荷物室に預けますが、ブロは車内に持ちこむことにします。固定されないスーツケースで一杯の荷物室に入れると、多分何かの下敷きになってしまうと思ったので。2人掛けを占領すれば足下に置けるのは分かっているのですが、この混み具合でそれは許されるのか。

運良く先頭から2人目に乗り込み、一番前の席に陣取ります。運転手さんも特に何も言わないし、後は満席にならないように祈るのみ。
発車時刻が近づいても、後から後から人がやってきます。補助座席に座る人が出てしまったら、諦めて荷物室に預けよう…。

と、扉が閉まりました。どうにかセーフ。大きい荷物ですみません、と心の中で意味なく謝るchorocoを乗せて、バスは明るくなり始めた道を一路羽田へ向かいます。

順調に時間通りに出発ロビーに到着。
ここでようやく荷物を撮影。これが件のドンキ3,900円です。これ以外に肩掛け(いつものポタリング用Chums)とMacの入った布袋。どう考えても多すぎ。

まあANAは前回15kgオーバーまでは「許容範囲」とウィンクと共に預かってくれたから大丈夫でしょう。さっさとチェックインして身軽になろう。そんで朝ご飯を食べよう。

さて、カウンターでブロを預けたい旨を伝えます。

前回学習したのが「自転車の扱い方法は空港ごと、担当者ごとに違う」「こちらの要望を伝えてみる価値はある」ということ。
なので「フラジャイル扱いで出来ればコンテナに入れて、到着地ではペットと同じカウンターに出して欲しい(コンベアに載せないで欲しい)」とお願いしてみます。

ANAの人はどの人も基本的に親切で感じが良く「わかりました」とてきぱき手続きを進めてくれます。那覇での乗り換え時間が25分しかなく、同じANAへの乗り継ぎなので、スルーチェックインもできそう。ほっ。

…と。

「えー1kgオーバーですね」はい!?なんて仰いました?「自転車が12kgちょっと、カバンが9kgですので、合計21kg。1kg分の超過料金を頂きます」

えええええ?

「あの…夏に奄美に行った時はこの組み合わせで(正確に言うとカバンはバックパックだったのだが)超過料金取られなかったですよ」「申し訳ありません、12月から規則が厳しくなりまして…1kgでも出たらダメなんです」

がーーーーん。飛行機の超過料金なんて払ったことないよ。国際線でだって見逃してもらったのに。なんで今ここで、しかもたった1kg。

「機内持ちこみは10kgまでOKですよ。よろしければ少し荷物をお移しになっては…」

それを先に言ってくれ!!

で、仕方なくカウンター前でカバンを開け、MacのACアダプター、ブロのワイヤー錠(重い)、本などを持ちこみ荷物に移す。もそもそもそ…。

その間にmyブロはコンテナに入れられ(いつも思うけどカウンターのお姉さん達って力持ちだなあ)いそいそとお出かけの準備。ご主人様の気持ちも知らないで〜!

「これでどうでしょう…」
「はい、自転車が12kgオーバーで、こちらが8kgオーバー、端数は切り捨てだからこれでOKですよ」
にっこりするお姉さん。あっ。ブロはもう量りからおろされてる。もしブロと荷物を一緒に量りに載せてたら、端数分が合計されて超過だったはず。優しいなあ。すみません。
ひたすらありがとうございますを繰り返し、無事荷物達はコンベアに乗っていったのでした。

つづく。

September 7, 2009

Diary 2009/9/7

起きると具合が悪い。

先週くらいから寝付きが悪くなって、眠いのに寝れない。企画書とかなんとか慣れない頭をフル回転させてる一方、通勤がないから、下手すると1日1度も外に出なかったりする。運動不足だよなあと思いつつ、だらだらずるずるしてきたツケがきた感じ。

肩が痛い、頭が痛い、お腹が痛い、なんといってもだるい。何をする気力も無い。
会社に通ってた頃なら「具合が悪いから休んで寝る」という体調。でも自分に「これは運動不足だ!なまけてんじゃねえ」とむち打って、玄関の扉を開ける。

1kgのダンベルを両手に持って、出たところで足だけ軽くストレッチ。膝と腰がだめなので、いきなり走ったりしない。ダンベルを軽く振りながら歩き始める。抜けるような青空。からっとした秋の空気の匂い。

今までなら「こんなんじゃ運動にならないよなー」と思ってたけど、なかなかどうして、歩くというのはバカにしたもんじゃない。重心をきちんと踏み抜く。腹筋を締める。二の腕の内側、僧帽筋。使ってる使ってると思いながら動かすと、体が自分のコントロールに戻っていく。

歩いて5〜6分の公園に着いて、まず改めてストレッチ。全身を一つ一つ、とつとつと動かしていくと、なんだか気持ちが落ち着く。広い草原の向こうで子供が虫取りをしている。緑、緑、また緑、と、青のコントラスト。馬鹿みたいに白い雲。

会社辞めてよかったあ…と唐突に思う。一日が自分だけのもので、ここから突然飛行機に乗ってグリーンランドに行ったとしても、誰にも責められない。その強力な安心感。
現実には明後日の打合せに向けてリサーチをしなきゃいけなかったり、フルタイムで働いておざなりにしてきたカオスの我が家の片付けをしなきゃいけなかったりするのだけれども。
フリーランスとか言って聞こえはいいけど、収入は全く先が見えなくて、めろめろと落ち込む日もあるのだけど。

とりあえず、今この瞬間、俺の王様は俺様だ。

ストレッチを終え、公園の中をまた歩き出す。
稲?の生えた沼ではしゃぐ子供とお父さん。お母さん達の井戸端会議。車椅子で日光浴に出てきたお年寄り。木立の中のベンチで新聞を読み比べるおじさん。

平和。とりあえず平和。心が緩む。

今度積んである本をいっぱい持ってきて木陰で読もう。間違ってもパソコンなんか持ってこないんだ。iPhoneもなし。仕事もなし。手書きの一人ブレストくらいならやってもいいかな。

てなわけでご心配下さった皆さん。ちょろこは能天気に元気です。

あ、「飛行機&Brompton」は忘れたわけではないので、もう少々お時間下さい…。


<追記>
いつもダンベルとバーベルを間違えるのですorz 直しました。
バーベルを軽く振りながら歩けたらすごい。